コスパ最強 シェアNo.1のTP-linkではなく、NECのルーター選んだ理由
Wi-Fiルーターを買い替えて、自宅のネット環境を一新した
最近、自宅のWi-Fiルーターを買い替えた。以前使っていたルーターは、速度が不安定で、家族が同時にネットを使うと繋がりにくくなることが多かった。在宅勤務や動画視聴、子どものオンライン学習に支障が出るようになり、本格的に買い替えを検討することにした。
いくつかのメーカーを比較したが、最終的に「TP-Link」と「NEC」の2社に絞った。両社とも人気があり、それぞれ強みがあったが、悩んだ末にNECのルーターを選んだ。その理由と選ぶ過程で感じたことをまとめておく。
TP-Link:最新機能とコスパの高さが魅力だったが…
まず惹かれたのは、TP-Linkの製品だった。TP-Linkは世界の家庭用Wi-Fiルーター市場でトップシェアを誇るメーカーで、Wi-Fi 7などの最新規格にもいち早く対応している。しかも価格が手頃で、性能とのバランスも優れていた。
ペアレンタルコントロールやセキュリティ機能も豊富で、クラウドベースの「HomeShield」により、スマホアプリから詳細な設定が可能という点にも魅力を感じた。ネットワークの管理をしっかりやりたい人には適している印象だった。
また、TP-Linkには「メッシュ機能」が強化されたモデルも多く、自宅のような3階建ての構造でも、複数のルーターや中継器を連携させて全フロアに電波を届ける設計がしやすいというメリットがあった。これも、比較する中で大きな魅力だった。
ただ、調べていくうちに気になる点も出てきた。
まず、TP-Linkは中国発の企業という点。中国企業に対する漠然とした不安や、個人情報の取り扱いに関する懸念は根強く、一部の国では規制対象になる動きも出ていた。実際に、アメリカでは中国製ネットワーク機器に対して制限をかける議論が進んでおり、今後どうなるかわからないというリスクがあった。
さらに、「HomeShield」がサブスクリプション型のサービスである点も気になった。無料プランでも基本的な機能は使えるが、細かな制御や通知などを活用するには有料プランへの加入が必要。ペアレンタルコントロールの機能も一部が有料プラン限定となっており、子どものネット利用をしっかり管理するには、追加料金がかかる仕組みになっていた。
NEC:派手さはないが、実用性と安心感があった
一方で、NECのルーターは日本国内で開発・販売されている国産製品で、必要な機能が過不足なく搭載されていた。最新のWi-Fi 7に対応した機種は限られているが、今回の自宅用途ではWi-Fi 6で十分だと判断した。
NECの特徴は、製品仕様に無理がなく、派手な機能で目を引くというよりも、家庭で長く使える安定感を重視している点だった。3階建ての自宅に対応するために、メッシュ対応モデルを選んだ。メインルーターに加えて中継器を設置することで、各階にしっかり電波が届くようになった。
また、ペアレンタルコントロール機能も標準で搭載されており、子どものネット利用時間を設定できる。例えば夜の21時以降はネットを自動で遮断するといった管理が可能で、スマホから簡単に設定できた。追加課金なしで使える点も大きかった。
さらに、NECのソフトウェアはおそらく自社開発で、外注感が少ない。UI(ユーザーインターフェース)はやや古さを感じたが、必要な機能にはすぐアクセスでき、慣れれば使いやすかった。
比較して感じた「モノづくりの思想の違い」
この2社の製品を比較する中で、技術的な違い以上に「メーカーとしての思想」が大きく異なることに気づいた。
TP-Linkのような外資系メーカーは、新しい技術を積極的に取り入れ、多機能化を進めている。ファームウェアのアップデートで機能を後から追加できる柔軟性もあり、仕様比較の表では「◯」が多く並ぶ。ただし、設定は専門的で、初心者には難しく感じる場面もあった。
一方で、日本企業であるNECは、「最初から必要な機能を丁寧に実装し、それ以上の機能は無理に入れない」という姿勢に見えた。アップデートによる機能追加はあまり期待できないが、最初から完成度が高く、長く安定して使える設計になっている。家庭向けとして、実際の使用シーンをよく考えた作り方だと感じた。
結論:自分にとって「ちょうどいい選択」はNECだった
最終的に選んだのはNECのルーターだった。決め手となったのは、3階建ての構造に対応できるメッシュ機能と、子どものネット利用を管理できるペアレンタルコントロール機能。どちらも、日常の使い勝手に直結する重要な要素だった。
TP-Linkのように目を引く最新機能や拡張性はなかったが、自分の家庭にはそこまでの機能は不要だったし、セキュリティや安定性を優先したかった。
実際に使い始めてみると、通信は安定し、ネット接続の悩みはほぼ解消された。家族それぞれが快適にネットを使えるようになり、管理も簡単。買い替えて正解だったと感じている。
ルーター選びは単なる「スペック比較」では決められない。メーカーの背景や開発方針、自分の使い方に合うかどうかまでを含めて考えるべきだと実感した。
※追記
ちなみに、製品のモデルでいうと、我が家の要件ではエントリーモデル(1万円以内/台)で十分だった。ルーターの価格帯は、5千円~5万円くらいまで製品ラインナップはあるが、
中のソフトウェアはあまり変わらないことと、WiFI7で恩恵を受けることがあまりない(対応しているPCやスマホなどの端末がないため)WiFi6で十分である。
◆NEC 無線ルータ Aterm PA-WX1800HP
◆TP-Link WiFi 無線LANルーター WIFI7 BE3600