5年使ったホワイトボードが消えなくなった。1万円のホーローに替えて分かった「板面の素材」の差
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在宅ワークのデスクの横に、90×60cmのホワイトボードを掛けて5年ほどになります。書き込むのは月に1回くらい。それでも最近、消したはずの文字がうっすら灰色に残るようになりました。イレーザーで何度こすっても、前の予定の「影」が消えません。
結論から書くと、馬印のホーロー製ホワイトボード(MAJIシリーズ MH23)に買い替えました。価格は1万円前後です。買い替える前に「なぜ消えなくなったのか」を調べたら、原因の半分は自分の使い方でした。同じ失敗をしてほしくないので、素材の違いと正しいお手入れまで含めてまとめます。
わが家のホワイトボードの使い道
うちのボードは、仕事専用というより家族の掲示板です。
- テレワーク中のメモ(締め切り、電話の折り返し先など)
- 子どもとの連絡用。学校のお手紙をマグネットで貼っておく
- 空いている面に、子どもがお絵かき
つまり「書いて、しばらく残す」使い方です。子どものお絵かきは消すのがかわいそうで、しばらくそのままにしておくこともよくありました。これが後で効いてきます。
「アルミ製」だと思っていたボードの正体
ずっと「アルミのホワイトボード」と呼んでいましたが、アルミなのは枠だけでした。書く面はスチール(鉄板)に塗装をしたもの。家庭用の手頃なボードは、ほとんどがこの「アルミ枠+スチール塗装面」の組み合わせです。マグネットが付くのは、面が鉄だからです。
ホワイトボードの板面は、大きく分けてこの2種類です。
| 比較項目 | スチール製(旧ボード) | ホーロー製(MH23) |
|---|---|---|
| 表面のつくり | 鉄板に塗装し、その上をアクリル樹脂でコーティング | 鉄板にガラス質の釉薬を高温で焼き付け |
| 消しやすさ | 新品は良好。使ううちに消し跡が残りやすい | 書き消しを繰り返しても消し跡が残りにくい |
| 傷への強さ | 硬貨などで引っかくと傷が付く | 表面が硬く、傷が付きにくい |
| 薬剤への強さ | 強いアルコールでコーティングが傷むことがある | 溶剤で表面が変化しにくい |
| マグネット | 使える | 使える |
| 重さ・価格 | 軽くて安い | やや重く、価格は高め |
ホーローは、キッチンの鍋やバスタブにも使われるあのホーローです。ガラス質の面なので、インクが染み込むすき間ができにくい。スチール塗装面は、表面のコーティングが少しずつ傷むと細かな凹凸にインクが入り込み、それが灰色の「影」になります。
消えなくなった原因は、無水エタノールだった
ここが一番伝えたいところです。
マーカーが消えにくくなってきたとき、私は無水エタノールを布に含ませて拭いていました。確かに一瞬はきれいになります。ところが、高濃度のアルコールはスチール製ボードの表面コーティングを傷める可能性があります。コーティングが傷む→表面がざらつく→インクが入り込む→さらに消えにくい→またエタノールで拭く。私はこの悪循環を自分で回していました。
加えて、お絵かきをしばらく残す使い方も良くなかったようです。マーカーのインクには、ボードからはがれやすくするための成分が入っています。書いてから長く放置すると、その成分が揮発して、インクが板面に貼り付きやすくなります。「月1回しか書かないから長持ちするはず」と思っていましたが、実際は書く頻度より、書いたまま置く時間のほうが効いていたわけです。
馬印 MH23を選んだ理由と、使ってみた印象
選んだ条件は3つです。旧ボードとほぼ同じ90×60cmクラスであること、ホーロー面であること、国内メーカーであること。MH23は板面910×610mm(有効寸法870×570mm)で、90×60cmの置き換えにちょうどいいサイズでした。
- ホーロー面:表面のホーロー層が2層構造で、サビに強く書き消しを繰り返せるのが特長です。
- 日本製・アルミ枠:枠はタテ・ヨコどちらの向きでも掛けられます。
- 吊金具:2枚1組で、工具なしでセットできます。
書いてみて最初に感じたのは、マーカーの滑りが軽いことです。消すときもイレーザーの一拭きで白に戻ります。旧ボードの新品時も消しやすかったので、本当の差が出るのは数年後だと思っています。ただ、次の5年を同じ悪循環で終わらせないための「土台」は買えたと感じています。
購入者レビューの声(要旨)
販売ページのレビューやホーローボード全般の評判を見ると、傾向は次のとおりです。
- 良い点:消し跡が残りにくく、長く使っても白さを保ちやすい
- 良い点:マグネットの付きがよく、掲示板としても使いやすい
- 良い点:国産の作りで枠や面の仕上げがしっかりしている
- 気になる点:ペンやイレーザーを置く棚(粉受け)がネジ固定ではなく、下から押し上げると外れやすいという指摘があります。小さな子どもがいる家では、棚に物を置きすぎない・触らせないなどの配慮があると安心です。
ホワイトボードを長持ちさせる正しいお手入れ
自分の失敗を踏まえて、今はこうしています。新しいボードでも同じルールです。
- 書いたら長く放置しない。残したいお絵かきは、スマホで写真に撮ってから消すことにしました。
- ふだんは水拭き→乾拭き。よく絞った布で水拭きし、すぐ乾いた布で水分を取り切ります。
- 中性洗剤は使わない。界面活性剤が表面に残ると、かえって文字が消えにくくなります。
- アルコールは素材で使い分ける。スチール製に高濃度のエタノールを直接使うのは避け、使うなら薄めて少量で。ホーロー製は薬品に強く、水拭きで落ちないときに限ってエチルアルコールで拭く方法がメーカー系の案内でも紹介されています。
- メラミンスポンジは使わない。研磨効果で表面を削ります。ホーローは比較的強いものの、常用はしません。
- イレーザーとマーカーを見直す。インクが詰まったイレーザーは、かえって板面を汚します。マーカーはキャップをしっかり閉め、かすれてきたら交換します。
- 置き場所に気をつける。直射日光やエアコンの風が当たる場所は、ほこりが付きやすく、インクも消えにくくなります。
こんな人にはホーローをおすすめしたい
おすすめ:家族の連絡板やお絵かきなど、書いたものをしばらく残す使い方をする人。一度買ったら長く使いたい人。テレワークの横で毎日目に入る場所に掛ける人。
スチール製で十分:紙をマグネットで貼る掲示板としての用途がメインで、あまり書き消ししない人。軽さを優先して頻繁に持ち運ぶ人。
私の場合、書く頻度は月1回でも、書いたものを残す時間が長い使い方でした。1万円は安くありませんが、5年でダメにした旧ボードのことを考えると、最初からホーローにしておけばよかったというのが正直な感想です。
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参考
- 株式会社馬印「ホーローホワイトボード 壁掛」
- ホワイトボードプラザ「ホワイトボード豆知識」
- アスクル みんなの仕事場「ホワイトボードの掃除方法と落ちない汚れの対処法」
- デビカ「ホワイトボード及びイレーザー」
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