35日連続の雨の夜、ブレーカーが落ちた。原因はエアコン室外機の漏電 ― 我が家でやった切り分け手順と、修理の悩み
東京都心は8月27日から9月30日まで、35日連続で雨を観測しました。1876年以降の統計で最長の記録です。9月は、1か月すべての日で雨が降ったことになります。
その長雨が続いていた、ある夜のこと。リビングで家族とくつろいでいたら、突然、家じゅうの電気が消えました。原因は、リビングのエアコンの室外機の漏電でした。
今日は、そのとき私がやったことを順番に書いておきます。同じ状況になったとき、真っ暗な中でも慌てずに動けるように。
1. まず「停電か、我が家だけか」を確かめる
真っ暗になって最初にやったのは、窓から外を見ることでした。向かいの家も、隣の家も、明かりがついている。見たところ、消えたのは我が家だけです。
ここが最初の分かれ道です。周りも消えていれば地域の停電なので、家の中でできることはほとんどありません。周りがついていて、自分の家だけが消えているなら、原因は家の中。つまりブレーカーです。
2. 懐中電灯を持って、落ち着いて分電盤へ
我が家は、決まった場所に懐中電灯を常備しています。キャンプ道具の延長で置いているものですが、こういうときに本当に助かります。スマホのライトでも照らせますが、両手が空くほうが分電盤の作業は圧倒的にしやすい。子どもたちには「動かずにそこで待ってて」と声をかけて、分電盤に向かいました。
このとき、ドライヤーや電子レンジのような電気を大きく使う家電は動かしていませんでした。つまり「使いすぎ」で落ちたわけではない。ここで、漏電の可能性が頭をよぎります。
3. メインのブレーカーを上げても、すぐに落ちる
分電盤を見ると、元のブレーカー(漏電ブレーカー)が落ちていました。上げてみると、一瞬だけ電気が戻り、すぐにまたバチンと落ちる。
これは、家のどこかでいまも漏電が続いているサインです。ここで何度も上げ下げを繰り返すのは危ないので、やり方を変えました。
4. いちばん大事なのはここ。部屋ごとのブレーカーを一つずつ入れて「犯人」を探す
分電盤には、元のブレーカーの横に、部屋や回路ごとの小さなブレーカー(安全ブレーカー)が並んでいます。私がやった手順はこうです。
- 部屋ごとの安全ブレーカーを、すべて「切」にする
- その状態で、漏電ブレーカーを「入」にする(今度は落ちない)
- 安全ブレーカーを、一つずつ「入」にしていく
- どれかを入れた瞬間に漏電ブレーカーが落ちたら、その回路が怪しい
これは東京電力パワーグリッドも案内している、漏電ブレーカーが落ちたときの基本の手順です。我が家の場合、「リビング エアコン」の安全ブレーカーを入れた瞬間に、元のブレーカーが落ちました。原因は、リビングのメインエアコンの回路だと分かりました。
5. 配線なのか、エアコン本体なのかを切り分ける
回路が分かっても、まだ原因は2つ考えられます。壁の中の配線で漏電しているのか、エアコン本体の側で漏電しているのか。
そこで、エアコンの回路の安全ブレーカーを「切」にした状態で、エアコンの電源プラグをコンセントから抜きました。そのうえで、リビングエアコンの回路だけを「入」にしてみる。これで漏電ブレーカーが落ちなければ、配線ではなくエアコン側が原因です。
我が家は、落ちませんでした。漏電していたのは、エアコンのほう。さらに調べていくと、室内機ではなく、屋外にある室外機が原因だと分かりました。
なお、プラグを抜くときは、必ずその回路のブレーカーを切った状態で。これも東京電力パワーグリッドが注意点として挙げています。
6. 応急処置は「エアコンだけ切り離して、ほかの電気を戻す」
原因が分かったら、まずやるべきことは、ほかの電気を復活させることです。エアコンのプラグは抜いたまま、残りの安全ブレーカーを全部「入」に戻しました。冷蔵庫も照明も、無事に復活。夜のうちに家じゅうの電気が使えないままになる事態は避けられました。
ポイントは、漏電している機器を切り離して、ほかを生かすこと。原因が分からないまま、元のブレーカーを上げ下げし続けるのはやめましょう。
安全のために、これだけは守る
- 濡れた手で分電盤やプラグに触らない
- 雨で濡れている室外機には触らない。カバーを開けたりもしない
- 焦げたにおい、煙、異音があるときは、すぐに電気工事店や電力会社に相談する
- どの回路が原因か分からないときも、無理をせず専門家に相談する
大雨のとき、室外機の漏電は珍しくないらしい
後から調べると、大雨や台風のあとに室外機が原因で漏電ブレーカーが落ちるケースは、珍しくないようです。
室外機は、雨や風、日差しに毎日さらされています。年数がたつとパッキンが劣化したり、ケースがさびたりして、防水の性能が落ちる。その隙間から雨水が入り込み、内部の基板や配線が濡れると、漏電につながります。ナメクジなどの虫が入り込み、基板の上を這って漏電やショートを起こす例もあるそうです。
35日も雨が降り続けば、室外機はずっと濡れっぱなしです。今回の長雨は、室外機にとってかなり過酷な環境だったのだと思います。
修理はどこに頼む? 町の電気屋さんには断られた過去
正直なところ、修理はまだ検討中です。
以前、近所の町の電気屋さんにエアコンのことを相談したとき、「うちで買っていないエアコンは相談に乗れない」と言われたことがあります。お店の事情も分かるのですが、いざというときに頼れる先が限られるのは、ネットで家電を買う家庭の弱点かもしれません。
我が家のエアコンはダイキン製で、ネット経由で購入したものです。なので、相談先は次の2つを考えています。
- メーカー(ダイキン)の修理窓口
- 購入した販売店(ネット経由。延長保証に入っていないかも確認)
知っておきたい「保証」と「部品」の年数
ダイキンのルームエアコンの場合、無償保証は購入から1年。ただし、圧縮機などの冷媒系統は5年です。また、修理に使う補修用性能部品の保有期間は「製造打ち切り後10年」、設計上の標準使用期間も10年とされています。
つまり年式によっては、「修理したくても部品がない」ことがありえます。相談する前に、室内機・室外機に貼ってある銘板で、型番と製造年を確認しておくと話が早いです。
室外機だけの交換は難しい?
もう一つ悩ましいのが、室外機だけを交換できるかどうかです。室内機と室外機は組み合わせで設計されているため、室外機だけを新しくするのは難しいことが多いようです。基板など部品単位の修理で直ればいいのですが、そうでなければ、室内機ごとの買い替えになるのかもしれません。
相談の前に、次のメモを用意しておくつもりです。
- メーカー名、型番、製造年(銘板をスマホで撮影)
- 購入日と購入店(ネットの注文履歴)、保証書
- 症状:長雨の夜に漏電ブレーカーが落ちた/エアコンの回路を入れると落ちる/プラグを抜くと落ちない/室外機側が原因
修理になるか買い替えになるか。結論が出たら、この記事の続きで報告します。
今回の学び:真っ暗な中で動けるかどうかは、事前に決まっている
振り返ると、うまくいった理由は「慌てなかったこと」に尽きます。そして慌てずに済んだのは、次の3つが事前にそろっていたからでした。
- 懐中電灯の置き場所が決まっていた
- 分電盤の場所を知っていて、安全ブレーカーに部屋名が書いてあった
- 「全部切って、一つずつ入れて犯人を探す」という手順を知っていた
どれも、電気が消えてから準備できるものではありません。この記事を読んだついでに、ぜひ一度、自宅の分電盤を開けて見てみてください。安全ブレーカーに部屋名が書いていなければ、マスキングテープに書いて貼っておくだけでも、いざというときの安心感がまるで違います。家族にも、場所と手順を共有しておくと心強いです。
まとめ:漏電ブレーカーが落ちたときの手順
- 周りの家を見て、停電か我が家だけかを確認する
- 懐中電灯を持って分電盤へ。大きな電気を使う家電を動かしていたかを思い出す
- 安全ブレーカーを全部「切」にしてから、漏電ブレーカーを「入」にする
- 安全ブレーカーを一つずつ「入」にして、落ちる回路を特定する
- その回路を切った状態で家電のプラグを抜き、配線か家電かを切り分ける
- 原因の家電を切り離し、ほかの回路は復旧させる
- 修理はメーカーか購入店へ。型番・製造年・症状をメモしておく











